シニアライフ

最近よく目にする「シニアマンション」

一度見に行ったことがありました。琵琶湖の真ん前で、温泉の大浴場があって、スポーツジムがあって、食事は琵琶湖が見えるレストランで毎食いただくことができます。

分譲マンションだから数千万円で購入、月々の管理料は5万ぐらいで、修繕費が1万ぐらいだったと思います。


建物に入るとシーンとして、人の姿はありません。いつでも利用できるお風呂にもジムにも人の姿はありません。建物は何か…幽霊屋敷のように感じました。

エレベーターにはレストランの献立表が貼ってあって、厨房の匂いのような匂いがして、、

逃げなくていいのだけど、逃げるように出てきました。

辺鄙な場所にある古い建物ではありません。少し歩くと賑やかな県の中心の駅があります。


最近よく目にするシニアマンション、みんなはどんな希望を持って入居するのだろう。


京都にも、南禅寺や嵐山に超高級なシニアマンションがあります。市内中心部に乱立しているシティホテルは需要がなくなったら、介護施設にできるように設計されていると聞きました。

格差社会で格差の上になった人がこのようなマンション、施設に入ったとしても……


シニアマンション


そこは老人ばかりです。

子供の可愛い声は聞こえてはきません。

若い人たちのハツラツとした姿は見えません。

家族…はいません。


入居者が死亡したら、

売りに出されて、次の入居者が入居…

それを繰り返すお部屋を購入したいとは

私は思いません。


私は両親が40歳のときの子供で、

中学生の頃から、友達の親よりも老いた両親の身体が心配でした。そして病院が大嫌いな子供でした。

「畳の上で最期を迎えさせてやりたい」

そんなことを中学生で考えていた変な子供でした。


今、介護施設には「看取りの部屋」があり、最期は職員に看取られて亡くなられるらしいです。


介護で儲けようとする人は、家族がしなければならない儀式までを利用者の獲得のために「サービス」と称して施設がやってしまいます。


シニアCMの高齢者の弾ける笑顔…


日本はどこに向かっているのだろう。


数年前に流行ったドラマ「やすらぎの郷」

楽しそうなドラマでした。でも、出演されていた方々はドラマに出演できる年齢。

その数年後の姿はドラマにはなりません。