義父のこと
今日は大文字歩きの予定でしたが、大寒波京都にも雪が降る予想で延期になりました。
朝からご一緒する予定だった方とメールのやり取りをしながら、元夫の父のことを思い出しました。
父は職場の山歩きの会に入ってよく山を歩いてました。家庭を持って買った家の裏は低山…そういう場所を探しておられたらしいです。ご出身が富山だから、お若い頃から山が近くにあったからかな。
ご高齢になられて、身体が思うようにいかなくなっても山には行かれていたようで、夫に「ついて行ってあげて…」って言ったことがありました。自分の親は元気だと、大丈夫だと思いがちなので。それに、子供と歩くのは楽しいでしょうから。
一度夫に用事があって家を訪ねたときに、お母さんは家に入れてくださらなかったのだけど、お父さんが駅近くまで私を歩いて送ってくださいました。
道中、いろいろお話をしました。
「ポロンさん、◯◯(夫)と元には戻れないか」
「ポロンさん、私の介護をしてくれないか?母さんは私の介護はしないと言うんだよ。」
夫とは戻れませんと言いましたが、父の介護は喜んでさせていただく。と言いました。
私の家に来ていただいたら、私が介護させていただく。と言いました。
ですが、母がそのようなことをさせる訳がなく、その話は消えました。
父は争いが嫌いな人でした。
いつも穏やかに静かに話しをする人でした。
あれから10年、
私がもっともっと早く山歩きをしていたら、父と山に行けたなぁ…って思いました。
なんていうのか…
昔と今の時間が交差する時があって、今の私が昔にお父さんと山歩きができたらって思いました。
離婚した元嫁に、介護をお頼みになるのは不思議なことで、荒唐無稽なことですが
父はただただ、みんなが仲良く繋がっていたかったのだと思います。
私も争いが嫌です。
人を憎しんだり、恨んだり、意地悪をしたり…を知るのはしんどい。
私の周りだけでも争いがないようにって思って暮らしています。
大きな世界の争いに、小さな私は何もできないけれど、小さな場所から争いを無くすことからみんなが考えれば、世界が変わる日がくるかもしれません。
みんなが仲良く繋がれるなら、みんなが幸せになれるなら、私も父と同じように
荒唐無稽なことでも、その一歩にしようと思っています。