それぞれの山

昨日山歩きをご一緒した人から、京都の山歩きのお誘いをいただきました。そういえば京都は盆地なので、周囲に低山がまるでお庭のようにあったのでした。


以前山歩きをしなかったときは、車でそんな山をあちこち連れていただきました。

その方は自称「きこり」…山持ちさんだったので、山はその方のそれこそ庭。


杉の木を育てる話しや、鹿から木を守る話しや、どうして山に木が必要なのかとか、台風のときは山の様子を見に行くんです。木が倒れていたら山主が道が通れるようにしなきゃなりません。時々、山で亡くなっておられる方がいたら警察から連絡があり行かなきゃなりません。撮影のためにお貸しするときは謝礼がいただけます💰…この山は権左衛門さんの山、この山は助左衛門さんの山だとか(知らんがな😂🤣)


どの山も知り合いの方の山だったから…

山に咲いてる山栗や山紫陽花やミツバツツジを摘んでくださって生けてました。

お子さまがお小さいときは、お子さまが夜泣きをすると車に乗せて山を走ったらしいです。クネクネする山道を走ってゴロンゴロンとしているうちに、泣きやまれたらしいです。

山って、暮らしなんでしょうね。


今、

山を見に行くとソーラーで削られたり、何のためか知らないけれど、高いところの木を伐採してる山を見かけることがあります。「木を削ると大雨が降ると山が崩れるんや。木は山には必要なんや。」とおっしゃっていたことがあります。


山って

山の木って

そこで生きる動物たちにも、暮らしですもんね。


昨日一緒に歩いた人は、介護士さん。

最近はすぐに親御さんを施設に預ける家族さんが増えたと言ってました。ふた通りのタイプがあって、預けられた後も心配で頻繁に訪ねてこられる家族さんと、預けっぱなしの家族さん。預けなきゃならないお年寄りってそういないと思う。施設って向き不向きがあって、向かない人が入ったら、精神を病むことにもなりかねない。世の中が変わったように思うと言ってました。


彼女は離婚後、実家に帰ってきて母親と二人で暮らしています。「最後を母親と暮らせてよかったと思ってる」と言ってました。


先日、庭の木の剪定に来てくださった方が、「剪定のコツは、上に上がる枝を切って、下がる枝を残すと綺麗やで。」って教えてくれたけど、

うんうん、確かに。