その名はタムタム

どうしようもなく困ったちゃんの患者様がいる。一日に何十回も電話を架けてきて名乗らない。わかっていても名前を訊ねると、激怒。お待たせすると、激怒。とにかく激怒。彼(じいさん)の名は…タムタム


5年も勤務すると、こちらもばあさんになるけど、タムタムもよりじいさんになる。しかも、女性は強い^ ^


最近は駄々をこねると一喝する。「待っていてください!」「待ちなさい!!」のときもあったりする。するとタムタムは、小声になって「わかったし…はよしてや」^ ^


今日は職員の電話番号を教えろと言う。「タムタム〜(実際には名前で呼んでます)それはあかんわ、教えられへんのよ」


タムタムが怒る

「なんでや!!!」

私も負けてない

「教えられません!!!!!」


タムタムが弱々しい声で

「今日腹立つことあったし、聞いてほしいねん」

プッ^ ^

「タムタム…わかった!待っててね、

◯◯さんに話すから、必ず連絡するからね」


「うん、頼みます」


タムタムには奥さんがいるけど、チョ〜おとろしい。でも、タムタムにはなくてはならない人で、奥さんがいなくなるとオロオロする。透析を受けておられて身体が悪くなると、オロオロする。


そうだよね、不安でいっぱいだよねタムタム…


私はなんもできないけれど、

できるだけ、話しを聞いてもらえるように

不安がなくなるように…

って祈ってるよ。