彼が昨日三か月の船旅から帰ってきました。

前回二か月の船旅に出発したのはコロナが流行する前年、2019年の12月。翌年2月ダイヤモンドプリンセス号が停泊する横浜に帰港。

出発する一ヶ月ほど前だっか…

喧嘩をして、一緒に見に行くはずの藤田嗣治展に行きませんでした。

喧嘩の勢いにまかせて彼にメールを送りました。「あなたはステキだから、声をかけると必ずうまくいくわ。頑張ってみて。」

帰港した彼を迎えに行って、お茶を飲んでいたら彼が旅の写真を見せてくれました。たくさんの女性が写っていて、一枚の写真を見せながら「付き合っているんだよ。」って言いました。「嘘でしょ」って言ったら、「ほんとだよ」って。それが彼に会った最後でした。

それから二ヶ月後に

彼からお遍路に行くってメールが届きました。私は仕事をしていたので、都合の合うときに合流しようって。彼女は？って聞いたら「別れた」って。

たぶん、

「付き合っているんだよ」…って言ったのは嘘だったのでしょう。

嬉しかったけど、その頃私の体調は悪くて、体調の話しを彼にすることができず別れを告げました。

奥様を癌で亡くしておられて、また病気の厄介者を背負わせたくなかったからでした。本当は一緒にお遍路を歩きたかった。また、一緒に笑いたかった。

彼は超天邪鬼な人で困らせられましたが、私も素直ではありませんでした。

お互いに素直な気持ちを伝えていれば、

二人で同じ船に乗って旅をしていたでしょう。

随分前に彼が言ったことがありました。

「好き」だけでいいんだよ…

言わなくても伝わる

なんてなかった

伝わらなくなって

気づいた

伝えたい言葉は

素直に伝えたい

男女、家族友人知り合い問わず

「すき」

「あいたい」

「ありがとう」

「うれしい」

「たいせつ」