どうなるのだろう…

病院に勤務していると

いろいろなご老人を知ります


三、四十年前、社会からこんなに老人は取り残されていたかなぁ…って考えます


私自身がまだまたひよっこで社会を知らない子供でしたが、


父が入院したときは、

入院の手続きは全部兄がして、毎日車で一時間以上かかる病院に顔を出していました。

何も用事はないけれど、

父に顔を見せてやりたかったのだと思います。


兄は結婚後、近くの借家で暮らしていましたが、父が病気になるとすぐに家に戻り両親と暮らしてくれました。兄嫁はお腹に赤ちゃんがいましたが、大きなお腹で嫁として務めてくれました。跡を継ぐということはそういうことでした。


父の病状や手術、入院の支払い…

母は車にも乗れませんし、何もわからなくて、

とにかく全部を兄と兄嫁がやってくれました。


友人の家、近所の家もどこも

同じでした。


今、病院への高齢者の方の送り迎えは介護タクシーです。付き添いは高齢の配偶者か、ヘルパーか、一人でです。

病院への電話の問い合わせはご自分か、高齢の配偶者、言葉も聞き取れない、内容も理解できていない…

そして、、施設。

高齢者の向こうに若いご家族の姿は見えません。


クエスチョンです。

ですが、高齢の方は誰も時代だと受け入れてます。


10年ほど前、

介護職員に付き添われて急患に来られたおばあさん、診察が終わり待ち合いでお待ちになっておられた隣の職員はずっとスマホを触っていました。おばあさんへの声かけもありません。

おばあさんは虚な表情。

職務を終えた職員には、おばあさんの苦しみは関心はないのではないかと思いました。


日本はどうなるのだろう