ハンカチ検査

出かけようと、家を飛び出してハンカチを忘れることがたまにある。小学生のときのハンカチハナカミ(ティッシュ)爪検査を思い出す。

昔は、そんなこともみんなにわかるように表にして公表された。

ついでに、検便検査の結果はみんなの前で発表。


S君は回虫、蟯虫…全ての寄生虫を持っていてみんなにからかわれた。今から考えると、先生によるイジメみたいなもので、

気に入った賢い生徒には優しくて、気に入らない生徒にはあだ名をつけて呼んでた。S君もあだ名をつけて呼ばれた一人。

「先生はエコ贔屓してる」と勇気を出したT君もその後、あだ名をつけて呼ばれるようになって、明るくてスポーツマンで人気者だったT君は人と話さなくなった。


中学に入ると、「特別学級」というものがあって、勉強についてこれない子はこのクラスに入った。何を教わっていたのかは知らないけれど、私達「普通組」は掃除の時間に特別学級の掃除をしてた。掃除なんて勉強についてこれなくてもできるのに。

それにこの「特別学級」に私の友達も入ったけれど彼女は勉強ができない子ではなかった。この学級に入った子は、小学校のときにあの先生にあだ名で呼ばれた子供たちだった。特別学級は教室も離れた場所にあって、中学校に入ってからは全く遊ぶことはなくなった。


私達はわかっていたんだ。

正しいこと、いけないこと、おかしなこと、

わかっていたのに腫れものに触るようにみな口を閉ざした。


去年、S君が亡くなったと風の噂で聞いた。

検便検査のことを思い出した。中学を卒業して働いて、その後は会ったこともなかったけれど、おとなしい優しい子だったと記憶にある。勉強もできないのではなくて、親が勉強に関心がなかったんじゃないかと思う。

あの「特別学級」に入った親御さんたちは、どんな思いだったのかな…


彼の死を知って、

彼の人生を思い

切なくなった。


私は小学生のときの教師のイジメや、同級生のことをすっかり忘れたり、他人事と割り切ってはいなかった。ずーっと心にあって、そんな経験も今の私を作っているんだと思う。


今日、友人3人でランチをして

時代が変わったという話をしてた。

二人は、新しい時代に大賛成!

ジェンダーフリー、思想の自由、表現の自由、科学の進歩に両手を挙げて喜んでた。


うんうん、、、

時代の変化は素晴らしい面もあるけど、

両手を挙げて喜べない面も私にはあって…

自然破壊、倫理観道徳観の崩壊…

だけど、私の考えは話さなかった。

討論?したくなかったから。


晩ご飯は今から、

今日はランチの後、抹茶パフェを食べてカロリー過多、でも食べなきゃ変な時間にお腹が空くので焼きそばを作ります。


ランチ