記憶喪失になりたい…
仕事に行く前に終い天神(北野天満宮)さんに行きました。
お正月の飾りと中庭に生けるお花を買いました。
娘が家を出る前の年の終い天神さんで豆皿を二つずつ買って、近くのスーパーで少し安くなったお弁当に使う可愛い串を買いました。翌年の一月に娘は退職していなくなりました。
二人で豆皿も可愛い串も使うことはありませんでした。まだまだ一緒に暮らせると思っていました。いなくなってから数年は、豆皿や串を見るのが辛かったですが、10年ひと昔…
今はもう大丈夫です。その代わり、娘の記憶がだんだんと無くなっていってます、
息子さんを亡くした先輩が「記憶喪失になりたい。」と言ったことがありました。「でも自分が記憶喪失になったらあの子が生きていたことを知っている人間がいなくなる。」って言いました。悲しすぎると思いました。
最近よく思うのですが、
子供が知らない子供のことを親は知っています。
初めての立っち
初めてのおつかい
夫が私を叩くマネをしたら必死に守ってくれました。
私しか知らない娘のことなんですよね。
娘のために覚えていてやらなきゃ…って思います。